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日本金地金流通協会
約5000年前にメソポタミアで採掘されてから、 ずっと権力と富の象徴であり続けた金。 その輝きを人間の手で作り出す為に中世ヨーロッパで生 まれた錬金術はやがて化学の原型となり、黄金郷を目指 した大航海はアメリカ大陸の発見につながりました。人 間の歴史は金を捜し求める歴史であったと言えるかも知 れません。でも、これまで私たち人類が手にした金は、 約12万1500トン、オリンピック・プールのわずか2杯 分。しかも現在ある鉱山は、いずれは掘り尽くされてし まいます。新しい鉱脈も発見されていません。 この貴重な資源をそのまま次の世代に残す為に、私たち の出来ること。それがリサイクルなのです。
1958年、リサイクルという方法で社会に資源を還元し 始めたときに私たちは意外な所で新しい鉱脈を発見し たことに気づきました。その場所は、人跡未踏の大地 ではなく、人間が暮らす都市の中。つまり、ジュエリ ー、歯科材料、写真、車、携帯電話などの生活用品か ら、エレクトロニクス製品や医療機器や宇宙開発など の先端分野まで、私たちのまわりには貴金属が溢れて いるのです。金、銀、プラチナ、バラジウムなどの貴 金属は物理的に優れた素材として、さまざまな産業で 活用されています。しかも、そのニーズは増え続ける。 それを精錬・精製して蘇らせることで、また資源が生 まれる。現代の産業が貴金属を必要とする限り、都市 の鉱脈に終わりはありません。